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【院長ブログ】『平成30年3月、手術2例(子宮脱手術および円錐切除術)あり』~南 邦弘君に助けてもらう~

※①住所 ②年齢、出産回数 ③初診から手術まで ④手術時間など

■子宮脱手術
【症例Ⅰ】

①千葉県柏市
②71歳、経産2回
③柏の先生の紹介により、平成30年2月26日(月)初診、ほぼ完全脱。
札幌の南 邦弘先生が『辻式三回結紮子宮全摘出術』を見たいという事で、一緒に手術する。

平成30年3月16日(金)入院、3月17日(土)手術。
ボスミン入り生理食塩水20ml注入後切開。
輪状切開、膀胱剥離、膀胱と中隔の間剥離、膀胱剥離、子宮頚部周囲剥離、Douglas窩腹膜開かず、
子宮頚部諸靭帯一括狭鉗切断結紮(丸針付バイクリル0号使用、小林式二重結紮法)左→右、
子宮動脈狭鉗切断結紮 左→右、子宮翻転、腹膜開きづらい。附属器円靭帯狭鉗切断結紮 左→右。
この際、右側よりの出血多く、開腹する事とする。
下腹部正中切開、腹壁厚い。腹腔に入るに出血認め、よく精査。
3ヶ所ほど出血部位を認め、同0号にて時間をかけて縫合止血。
また膣式に戻り、左右中隔長ペアン鉗子にて内側に巻き込み、同0号にて3ヶ所縫合。
膣壁0号にて縫合、導尿し清なることを確かめる。
ボスミン入り生理食塩水20ml注入後切開、膣側腔展開、肛門挙筋露出、
同0号にて5ヶ所縫合、膣壁および会陰同0号にて縫合。
再度、腹腔に戻り、出血なきことを確かめ、生理食塩水2000mlにて腹腔内洗浄、
出血なきことを確かめ、型のごとく閉腹し術了える。
④手術時間3時間33分。術後輸血1000ml施行、摘出物110g子宮筋腫認める。
平成30年3月18日(日)レントゲン検査、胸腹部単純写真、DIP施行、ガーゼ遺残および尿管の損傷なし。
平成30年3月25日(日)退院。

 

■円錐切除術
【症例Ⅱ】

①千葉県野田市
②35歳、未産婦
③平成30年1月18日(土)少量性器出血ありと、1月20日(土)初診。同日の細胞診結果Ⅳ。
2月5日(日)生検施行。細胞診Ⅳ、コルポスコープ所見なし。3ヶ所(6°、11°、12°)生検。
病理組織検査結果 Mild to moderate dysplasia, CIN1.
平成30年3月16日(金)入院、3月17日(土)手術。
④手術時間23分、摘出物20g。
3月19日(月)退院。病理組織検査結果 CIN3 of the uterne cervix.
提出された検体を1-12全割、標本作製とします。3、6、7、8、9にCIN3(HSIL)の箇所が認められます。

 

~南 邦弘君に助けてもらう~
■南 邦弘君は昭和34年4月、札幌から我々開成高校1年2組に入学してきて3年間過ごした。
北海道人らしく派手さはなく、朴訥とでも表現できる人物である。よく人の話を聞いてくれ面倒見の良い人だ。
そして、びっくりするような一言を言ってくれる。

今度の手術のため上京。
平成30年3月15日(土)御徒町《吉池食堂》午後5:00集合というので出席してみると、74歳、75歳の同級生8人がいた。
白髪は見られるものの皆元気。日本酒、普通の倍ぐらいの徳利15本ほど開けているのには驚きました。
皆さんゴルフ仲間、南君が北海道にてプレーできる段取りをつけていて、毎年行っている。
こちらはゴルフに興味がないので詳しくは判らないものの、今年も近々開催される様子である。
二次会、タクシーにて神保町へ。《ミロンガ》に初めて案内する。

試験が終わって、帰省のため盛岡の荻野 忠良君と一緒に《特急はつかり》に乗り、
荒川放水路鉄橋を行く特急を、同じ日、千住新橋の都バスの窓から見たことを想い出す。
確か常磐線経由のディーゼル特急、どこかで火を吹いたという記憶がある。
赤と橙色のツートン・カラーが目に浮かびます。

私が慈恵の2年夏、日高合宿を了え、札幌市北19条の彼の家に何日もお世話になった。
浪人明けの札幌医大1年の彼と利尻山に登った。
次に想い出すのは、彼の結婚式と室蘭の高砂産婦人科医院の開業に呼ばれたときのこと。
雪のある洞爺湖をバスの窓から見たこと。恐らくお母さんが登別温泉の宿を手配してくれたことでしょう。

室蘭は、市立病院に札幌医大の医局から派遣され、上の先生をさそって共同経営をした。
海の見える官舎。坂道を登った右側にあり、その庭にてビールを飲んだ。
『本州のぬかみそくさいビールとは味が違うでしょう』と彼は言った。
サッポロ黒ラベルだった。瓶ビールなのに生の味である。それから"サッポロ党"になった。
しかし、東京周辺にて飲む黒ラベルとはやはり味は異なります。
何月だったか想い出せないが、爽やかな日であった。
その後のことは院長ブログに書いてあるので省きます。

今回の『出血が生じた症例』、膣式手術においては有ることです。
しかし子宮脱手術では初めてです。高齢者であるためのやりにくさです。
『開腹する時期が良かった。良い判断だった。』
北海道においてきつい症例を何例も経験しているのでしょう。
麻酔医 井上 久先生にも助けられました。
『そんなに悪い状態ではない』という一言もありがたかった。

南君が『最近、金曜日も休みにしたので金土日と休める。その都度予定はあるけれども、手術手伝える』という。
『また症例を見つけておきます』と答える。

東武鉄道に乗り、押上のりかえにて羽田に行ける。
会津、軽井沢の次は、北海道に行ってみるのも良いと考えています。

 

【参考サイト】
御徒町 吉池食堂

喫茶 ミロンガ

 

平成30年3月31日(土)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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