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子宮筋腫・・・甘くみないで

ひとりで悩まないで

大きな筋腫も膣式手術で成功

Q:48歳の主婦。ここ数年、月経時の出血量が多く、周期もぐっと短くなりました。生理時には腰痛、腹痛などの痛みも多く、寝込んでしまうほどです。近頃では、時々めまいや動悸もするようになりました。

A:ご相談者はすでに子宮筋腫の診断を受けているとのこと。定期的に検診を受け、経過観察していらっしゃるのでしょうか。

現代女性の4人に1人は子宮筋腫といわれるほど、この病気は珍しいものではなくなりましたが、甘く見るのは要注意。出血過多で貧血状態が続くと、内臓、特に心臓に負担がかかり、悪影響が出てきます。

ご心配のように、開腹式子宮筋腫全摘出手術では術後の回復にも時間がかかり、身体の傷跡が残りますが、私の行っている膣式手術は手術時間も30分程度で済み、術後の回復も良好。翌日には歩くことも出来、入院も10日ほどで済みます。

膣式手術は東大医学部出身の故辻啓先生が確立し、『安心・97年4月号』『宮田親平氏の病院選び辞典97年1月版』に紹介され、反響を呼びました。私は 辻先生の後継者で、その技術を習得。820グラムの大きな筋腫の摘出も、膣式手術で成功しています。

ご相談者は貧血もひどく、日常生活にも支障をきたしていると思われます。貧血は鉄剤の注射や内服薬などにより多少の改善は期待できるものの、根本的な解決法にはつながりません。ぜひもう一度受診されることをお勧めします。

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