院長ブログ更新しました。『令和5年6月 、銀座と聖蹟桜ヶ丘の店』(2023年6月30日)
【銀座の店】■令和5年6月9日 (金) くもり
札幌の南 邦弘君からの抗加齢学会があり上京するから、午後6時に銀座8丁目《バル・エスパーニャペロ》に来るようにと連絡がありました。
店の名を聞いたとき俄かに理解できずパソコンを開くことにしました。
《Bar Exposición》の《Carlos Di Sarli》の演奏と、スペインの第2国歌と聞く《Y Viva España》がすぐ頭に浮びました。
午後4時診療を了え医院を出ました。
春日部、北千住さらに上野にて銀座線に乗り換え新橋に着きました。
初めての道は判りません。
銀座8丁目交差点に着くと携帯電話が鳴りました。
平井 寛君からのものでした。
『すぐ行くからそこに居ろ』と言れて待っていると来て店に着けました。
すでに服部 親詮君が居ました。
『南君は飛行機が遅れている』とか言っているうちに来店し4人揃いました。
店は黒が目立ち、椅子がやたらと高い。
先ずスパークリングワインを飲みました。
けっこうアルコール度が高いことを知りました。
小柄な若い店長らしき男性が手際よく注文を取っていきました。
いわし、生ハム、それにチーズと白と赤のワインのビンを注文しました。
服部君と南君が1ヶ月ほど前《ポルトからサンチャゴまでの聖地230km》を歩くつもりでしたが、服部君が発熱し新型コロナウイルスに感染していることが判明し計画を縮小したと言います。
『現地の医療機関がそっけなく、放置され鎮痛解熱剤を処方されたものの内服しなかった』と言って いました。
南君が『すでにコロナウィルスワクチンを数回接種しているから軽症で済んだ』と説明してくれました。
しかし本人は生きて帰れた、生還できたことを強く意識したのでしょう。
『この店の払いを私にさせてくれ』と言うほどでした。
医師が同行してくれていたことが、どれほど心強かったのかと想像できました。
隣の席にひとりの男性と女性2名が居ました。
何かえらく話に熱中しています。
顔の見える女性が『この男の人は医者です』と言いました。
私がすぐ『新設?』と聞くと、露骨に違うという表情をしていました。
『有明にある病院の内科に勤務している』と答えてくれました。
平井君が開成の同級生の4人だと言ったからでしょうか、しばらくしてから"教授"という語が聞こえてきましたが少し違うのではないかと私は感じました。
別れ際に男性から"京都の府立高校の同級生"といい、本人は京都大学の卒業だといいます。
私は想像しました。
28才くらいか、女性たちは大学を卒業し東京の企業に就職し近況報告の会だったのではないかと。
私のその年代のころは何をしていたのか考えていました。
慣れない仕事と当直の日々。
けっこう"鬱"な気持の毎日でした。
《Carlos Di Sarlidi》の《Rodriguez Peña》を聞いたとき、曲の終りの頃、『ロドリゲス ペニア!』と叫んでいる自分を見つけたほどでした。
タンゴは初めから終りまで"鬱"の音楽です。
後者の曲は華やかな楽しい判りやすい曲ですが、聞き終って数秒すると"鬱"な気分にさせられてしまいます。
従って両者は"鬱"を基調としているのだと私は考えています。
子供たちは新設の医大を卒業し医師になりましたが、
少しも臆することなく臨床に打ち込んでいる姿を見ると、
かつての臨時医専出の医者の持つ暗さは少しも見当りません。
子供たちがいたから理解できたことです。
確かに有力大卒は有利なことも多いと思いますがー。
店を出て新橋駅までの道には多くの人々がいました。
来たときと同じ路線をたどり帰院できました。
【聖蹟桜ヶ丘の店】
平瀬 徹也先生と往時懐古の集い
令和5年6月11日 (日) 正午から《旭鮨総本店 桜ヶ丘本館》と通知されていました。
つい最近、八丁堀の寿司店において先生を囲む集りがあったばかりですが、そのとき出席できなかった連中を中心に再び集ることになりました。
腰痛持ちの先生なので自宅のある街になりました。
私は山岳部の関係から出席するよう言われました。
日曜全く休診にするのは気が引けます。
幸い前日電話があった女性が午前9時に来院しました。
受付の人が外人と言っていたので心配でした。
東京理科大学修士課程の中国人でした。
午前10時までとし、出かけることにしました。
雨は強くありません。
川間から春日部へ。
丁度《特急スペーシア》が来て乗車できました。
今まで何回か見かけていましたが乗るのは初めてです。
特急券の販売機に10数人並び、 次の北千住まで550円でした。
北千住から秋葉原、 お茶の水、 新宿、そして聖蹟桜ヶ丘へと向いました。
60年前、京王線国領まで乗車したとき、新宿から路面電車でした。
今日は地下を走っています。
さらに調布のあたりも同様です。
特急と言えども揺れるし騒音も激しい。
乗り慣れた東武、メトロ、東急の車輌の方が乗り心地がいいと思いました。
多摩川の水量が多いのに驚きました。
駅から店までが一番心細く感じました。
30分遅れで済み助かりました。
山が近く寒いのではないかと感じました。
それに比べ《東武野田線川間駅》は江戸川と利根川に挟まれた関東平野のほぼ中央下にあります。
江戸川の堤から日光連山が望めます。
開院したばかりの頃は3階の部屋からも見えましたが、この頃は多くありませんが建物が建ち見えにくくなっています。
先生は東大の学生時、山の同好会に居たといいます。
ひとりの女性がスキー山岳部に入部して驚いたと話してくれました。
2年間われわれは開成にて世界史を教えてもらいました。
その後、先生は東京女子大学教授になられました。
《ゲバルト・ローザ》の流れをくむ女子達にとり囲まれたと言います。
大学闘争が激しい時代であったことを記憶しています。
《昭和44年卒の高校生は東大の入学試験のない年》に当ります。
その年、私は医大を卒業し医師になりました。
草野 満夫君は昭和大学外科教授、今泉 俊秀君は東海大学外科教授になりました。
検事総長になった但木 敬一君は静かです。
東大卒後、青山学院高校の世界史の先生になった松本 道孝君は、今日集った者のうち一番いい顔色をしています。
水町 陽一君は相変らずモンゴルのことで話が一杯です。
田中 紘一君は名古屋の会社に永く勤めた後、現在この近くに住んでいます。
平井 寛、服部 親詮 両君は、よく幹事を務めてくれています。
先生と行った《北八ヶ岳天狗岳》の写真がパソコンにありました。
中学1年からの、3組 神原 秀輿君、東北大学教授をされた宇田川 康夫君も一緒でした。
宇田川君は何年か前、亡くなってしまいました。
昭和38年3月30日と日付がありました。
この日から"医業の道"が始まったと感じました。
《開成の山岳部》から受けた教育が基になっています。
医大の山岳部はどうかなぁと思います。
いずれにしても"山からの想い"がここまで支えてくれたことは事実です。
ありがとうございました。
そして銀座の店にて女性から聞かされた"教授"という語、この集りに3名いることに気付きました。
【参考サイト】
■バル・エスパーニャペロ (銀座)
■Bar Exposición~Carlos Di Sarli・ (You Tube ♪)
■Carlos Di Sarli (カルロス・ディ・サルリ)
■Y Viva España (You Tube♪)
■ポルトからサンチャゴまでの聖地 230km
■Rodriguez Peña~Carlos Di Sarli・ (You Tube♪)
■旭鮨総本店 桜ヶ丘本館
■特急スペーシア
■東武野田線川間駅
■ゲバルト・ローザ
■昭和44年卒の高校生は東大の入学試験のない年
■北八ヶ岳天狗岳
■開成の山岳部
令和5年 6月30日(金)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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