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令和5年2月、山ぼうしと岩名の街

【山ぼうし】
令和5年2月23日(木・天皇誕生日)曇りのち晴
この冬の寒さは特に厳しいと毎日のようにテレビが伝えています。
屋根から落ちてきた雪により人が死んだとか、大雪の様子が写し出されています。
それを見聞きしていると出かける気になれませんでした。

そろそろ薪ストーブの季節も終ると思い、近くの《山ぼうし》に久しぶりに出かけてみました。
朝曇っていた空が正午には晴れ明るくなりました。
野田と松戸を継ぐ道路の1つ手前の道を歩きました。
陽は強さを増しおでこが暑いとさえ感じるくらいでした。
珠算教室の在った建物がなくなり、真新しい白い建売住宅になっていました。
旗まで立てて売り出し中でした。
その先の右側に梅の木が5本ほどあり白い花が咲き、2人の女性が見上げていました。
その前の地には栗の木が10本ほどあったのですが、伐採され住宅地として整地されていました。

《山ぼうし》には4組ほどの客がいて、室内には軽めのクラシック音楽が流れていました。
庭は相変らず手入れされていて、一瞬軽井沢に居る気になれました。
薪ストーブに間に合いました。
本日のおすすめというパプアニューギニア産のコーヒーを注文しました。
2杯分、1,280円でした。
幼児を連れた若い夫婦が庭にある四阿(あずまや)風のテントの中の席に着いていました。
陽気はやや寒い気はするものの、耐えられないほどではありません。
店の主がこの店がテレビにとり上げられ、雑誌にも掲載されたと現物を見せてくれました。
確かに新型コロナウィルス感染症により客は減ったと考えられますが、その効果があったと話してくれました。

店を出て幹線道路沿いに歩きました。
右側に大きめな書店がありましたが、取り壊され更地になっていました。
"新たに建物を建設中、薬店になる"と掲示されていました。
この岩名の街にすでに比較的大きな同業の店が2軒あります。
駐車場はあるとはいえ、そんなに必要なのかと考えてしまいます。

その前の信号のある交差点の角にイタリア料理店がありましたが、すぐ近くに移転新装開店しました。
7台ほど車が停っているのでけっこう客が入っていると思われます。

その空いた1階の店の跡が工事されていました。
工事人に何ができるのか尋ねると塾だという返事でした。
これもすでに駅前に2軒、街中に4軒、計6軒あります。
そんなにあって経営が成り立つのかと思いました。
中学、高校、大学受験のうち、どこに標準を合わせているのか。

さらに当院の隣り2軒先に永らく空家だった店が工事されていました。
聞くとコーヒー店ということでした。
注文主は岩名に育ち、東京渋谷に過ごし戻ってきたということでした。

気付かないうちにこの街にも動きがあることを知りました。

【岩名の街】
45年ほど前、都内から当地に引越してきました。
整然と区画整理された平らな《岩名》の街が気に入ったからです。
新設間もない小学校に子供も通学しましたが、児童が増えプレハブの校舎ができたくらいでした。
運動会にブラスバンドが演奏し、基準が高いことに驚いたことを覚えています。
"それだけ父兄の教育に対する熱意が強い"と感ずることができました。
しかし近頃、生徒数が減り一部が老人のデイケアの施設になっています。

この地に来た新住民の戸主は昭和20年前後の生れではないかと考えます。
川間から春日部、北千住のりかえにより都心の職場に通勤したのでしょう。
場所にもよりますが、1時間30分以上の時間を要したのではないか。
恐らくそれだけでくたくたになってしまったでしょう。

当地に来て内科の先生から『野田は教育砂漠だ』と言われました。
子供の教育についても皆苦労したでしょう。
私たちの時代には"予備校"という名前が中心でした。
この頃は"塾"です。
医科向きとして《両国予備校》というテレビコマーシャルが盛んに流されていました。
その予備校は今ではなくなり、新たな同業数社が合同で医科説明会とやらを開催するという新聞広告を見ます。
それも複数回にわたります。
さらに大阪や京都からも立派な学校案内が届けられます。
医科が最難関ということのようですが、それが一番経営上安定していると考えられます。

先の先生の発言を考えてみると、次には『野田は交通砂漠です』というフレーズが思い浮かびます。
東武野田線に最近急行が走るようになりました。
春日部と運河間は単線のままです。
当地に来たとき電車は1時間に3本20分毎だった気がします。
それが4本15分毎になり、今では6本10分毎になっています。
《愛宕・野田市駅》は高架になり橋上駅になりました。
《野田市駅》はなお大工事を続けています。
この線の中心駅になるのでしょう。

新線つくばエキスプレスが開通し《流山おおたかの森駅》ができました。
高島屋の2つの建物を継ぐ連絡路には幼児を連れた若夫婦をよく見かけます。
住みたい街ランキングによく挙げられます。
川間駅もかつて規模は小さいけれどもそんな雰囲気があったのではないかと考えていました。

常磐道、流山インターを出て野田方面に向う道路はかつて有料でした。
それが無料になりましたが、かえって車が混み合い使いにくくなったという事を聞きます。
この街のはずれに通っています。

大きな山が2ヶ所ありましたが、この1年ほどの間に木が倒され整地され早くも道路沿いに6軒ほどの建売住宅が建っています。
もう夏に《かなかな》の声は聞けません。
"たぬき"がいたということも聞きましたが、これからは全く出会うことはあり得ません。
数年前、当院前のコンビニエンスストアのパラボラアンテナの上に郭公(かっこう)がうるさいくらい鳴いていたことを想い出します。

新しいコーヒー店の料金はいくらに設定されるのでしょうか。
ドトールコーヒー、スターバックスコーヒーよりやや高目になる気がしますが、
近くに小学校、スイミングスクールがあり、ママ友たちの集会場になるかも知れません。
《山ぼうし》は駅から遠く、この店は近いのが救いです。

開発は進んでいますが、岩名の街は何とか静けさは保てる気がします。

 

 

【参考サイト】
山ぼうし(珈琲工房)

岩名(千葉県 野田市)

両国予備校

《愛宕・野田市駅》《野田市駅》

つくばエキスプレス《流山おおたかの森駅》

かなかな

 

令和5年 2月28日(火)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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