院長ブログ更新しました。『令和4年1月 、正月軽井沢にて過ごす。そして2通の年賀状』(2022年1月31日)
~【正月軽井沢にて過ごす】~
■令和4年1月1日(土)雪、くもり
午前8:00家族全員集り、榀の木のテーブルに着きました。
『明けましておめでとうございます』と挨拶。
おせち料理を開け、皆少しずつ取り食べました。
窓の外は雪景色。終日外に出ずに過ごしました。
■令和4年1月2日(金)晴れ
今日も昨日と同じ。
昼食後ゴミを出してきてくれと言われ山荘を出ました。
道には雪があり車のタイヤの跡を転ばないように注意して歩きました。
ついでに星野まで下りました。
北側の道路は雪に覆われていました。
正面に雪の浅間山が望めました。
以前星野リンクと呼ばれていた場所は《カラ池》と名称を変え、
子供と大人あわせて20人くらい滑っていました。
どこか人工的に造られていて感心しません。
別荘事務所は休み、当たり前なことです。
小径を行くと《ハルニレテラス》
人がいました。
帰りは南面の道を上りました。
黒々と土が見えました。
■令和4年1月3日(月)くもり
朝食後、孫たちを連れて子供一家が帰っていきました。
こんなにゆっくり過ごせた正月はありがたいことです。
正午ごろカミさんと中軽井沢の《新宿スカラ座》へ雪のある道を歩きました。
以前食べた雑煮の味が記憶に残っていてカミさんと来ました。
工夫した雑煮が出てきました。けっこう美味でした。
和菓子店《和》の切り餅を使っているといいます。
二人の女性が来ました。
ともに御年賀の品をさし出していました。
どこかほのぼのした気持ちにさせてくれました。
一人は団塊の世代の品のいいご婦人でした。
息子さんが東京の有名校にてサッカーをやっていたといいます。
その高校は東京都代表として全国大会に出場した記憶があります。
途中疲労骨折してサッカーを止め勉学に励み慈恵医大に入学、
整形外科医として板橋の病院に勤務していると言います。
院長が同校の出身、娘さんと結婚し、二人とも日本酒が好きで東京恵比寿の和食店を利用していると言います。
その店の支店が最近この近くに開店し息子夫婦と一緒に食事したところ、料理はいいのですが料金が心配でしたと話してくれました。
さらに息子さんが『慈恵は目標のない学校だ』と言っていますと。
同窓の私でも聞いたことのない発言です。
サッカーをありったけやった者だから言える言葉と考えました。
帰ってからホームページを見てみました。
店のママがその店の家賃の額を教えてくれましたが確かにいい値でした。
国道と湯川に挟まれた所に似たような二軒の店があり、ほぼ同時に改装工事をしていました。
上がその店であり、下は建築設計事務所になっています。
以前どちらだったか忘れましたが入りました。
店内は煩くなく湯川に面した所は趣がありました。
火災前の東京《かんだやぶそば》の店舗にて
板さしとスコッチウィスキーをいただき美味だったことを記憶しています。
正月のかまぼこと重たい思いをして持参したオールドパーを開けいただきました。
正月最後の食事です。
■令和4年1月4日(火)くもり、晴
帰る日、朝食後片付けを済ませ再度《新宿スカラ座》へ。
昨日カレーをすすめられたので行くことにしました。
今日もカレーの前後にコーヒーをいただきました。
カミさんも気に入ってくれたようです。
中軽井沢からしなの鉄道にて軽井沢へ。
15:00あさま軽井沢発、15:48大宮着。
東武野田線に乗りかえ午後5:00前には帰院できました。
年末年始の数日分の新聞と年賀状が新聞受の下の床にどさっとばらまかれていました。
年賀状に目を通すと1時間くらいすぐたってしまいました。
そのうちの2枚が心に残りました。
【2通の年賀状】
その①
初回の産婦人科開成会にて知り合った先生からの年賀状です。
毎年カラーの家族揃った写真を送ってくれます。
そこには正直な決っして人を裏切らない人物が写っています。
今年のものには『長女が慈恵医大2年になりました。先生の後輩になります。楽しく医学を学んでおります。』と添え書きがありました。
何年か前の同会が東京湾クルーズをしながら開催されました。
娘さんのことを先生と話しました。
『東京の私立女子高校に通っていて、医科は…』とおっしゃっていました。
同校は歴史のある格調高い学校と知られていますが、卒業生に医師になった女性は聞きません。
昨今の大学受験予備校、特に医学部のものは、かつてないほど多量に新聞広告に載っています。
国公私立大医学部のものの中に慈恵も入っています。
合格者名、出身高校名、合格した大学名、さらに生徒の顔写真まで掲載されています。それも複数回です。
あの時の先生の心配は判ります。
この一文には合格したときの親の安心感、それまでの奥様ともどもの努力がよく伝ってきます。
さすが開成高、東大理Ⅲ、東大医学部卒、東大産婦人科医局長経験者です。
私の子供が医師になった頃、『医学部合格は宝くじを当てるより難しい』と言っていたことを想い出します。
あれから20年近くが過ぎました。
これからの時代はどんな方向に向っていくのでしょうか。
その②
私より10歳ほど若く、慈恵医大産婦人科教授で退官された先生からのものです。
『膣式が減っていないようです』とありました。
膣式手術が見直されているという話は比較的耳にします。
『減っていないようです』とはどういうことでしょう。
ほんの2年ほど前、隣の市の埼玉の人が受診してくれました。
30代後半、経産婦、子宮内膜症と言われていて当院のホームページを見て来院。
膣式手術について聞きたいといいます。
子宮オレンジ大、可動性良、経産婦という膣式手術の適応に合致していました。
日を決めて手術しましょうとすすめました。
今まで通りの術前の説明をしましたが、本人が了解しません。
腹腔鏡下手術の得意な先生を紹介しろと言います。
学会場において講演を聴取し婦人科医の仲間うちでも腕がいいと聞く若い先生を紹介しました。
それからしばらくして、その先生から報告書が届きました。
MRI検査、婦人科新薬を使い腹腔鏡下子宮全摘術を行ったとありました。
それを見て、何か無駄なことをしているなぁと感じました。
恩師 《辻 啓 先生》から、
『この例は目をつむっていても子宮が摘れる症例です』という言葉を聞いたことがあります。
その通り易しい、やりやすい症例ということでしょう。
《膣式3回結紫子宮全摘術》を執刀すれば30分ほどにて無理なく術は終了できます。
インターネットの発達により受診者が今の時代の最も新しいとされる知識を得ることができ、従来の説明では不信感を抱くようです。
腹式子宮全摘術が婦人科手術の基本です。
次に膣式手術になりますが、現状では腹腔鏡下手術になるのでしょう。
膣式手術を自信を持って指導できる医師がどれくらいいるでしょうか。
大病院の手術室での腹腔鏡下手術は設備も大げさになり、人員も多数必要になります。
もう一つ恩師が『膣式手術は開業医の手術だ』と言い切ったことには感銘を受けました。
開業医とはどういうことでしょう。
少なくとも大手術ではないということでしょう。
しかし術者の技術が劣ると大変な事態になります。
入院日数も少なく、受診者の負担も極めて小さくて済みます。
そこが見直されていると考えます。
先の先生の言葉には、表面上簡単な手術と言っているように見えますが、実は”落とし穴”があるとも聞こえます。
より慎重かつ大胆に術を進めろと言ってくれていると想います。
自分の30代、40代、50代時の執刀例を考えると60歳半ばになってやっと少し出来るようになったかと感じます。
すると子宮筋腫、子宮内膜症よりも子宮脱手術が中心になっていることに気付きました。
【参考サイト】
■カラ池(スケートリンク)
■ハルニレテラス
■新宿スカラ座(中軽井沢)
■和菓子店《和》(中軽井沢)
■かんだ やぶそば
■東京慈恵会医科大学
■辻 啓 先生
■膣式3回結紫子宮全摘術
令和4年 1月31日(月)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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