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令和5年4月、再び《山ぼうし》へ、そして新緑、山菜のこと

【再び《山ぼうし》へ】
令和5年4月24日(月)くもり
月曜の昼休み《山ぼうし》に出かけてみました。

5台分の駐車場には3台の車が停車していました。
店内のテーブルには4組ほどの客がいて席についていました。
もちろん”薪ストーブ”には火がありません。
大きな1枚ガラス戸の向こうに芝生と樹々が見え、すでに新緑は緑濃くなっていました。

コーヒーはすすめられるままにマンデリン、インドネシア スマトラ島を注文し、いただきました。
旅、庭、グルメ、道の駅の印刷物を手にとり、大子、日光、軽井沢あたりの頁を注意して目を通しました。

カウンター席の前に新たに2つの小さなテーブルが設置されていました。
平日の昼休みですが思ったより客がいました。
団塊の世代前後の老人たち、それも女性ばかりです。

第2駐車場を作ったと聞きました。
新型コロナウィルス感染症の影響は大きかったと思いますが、店主はよく努力しています。

会計1,560円、コーヒー2杯分ですがいい値だと思いました。
しかし一瞬軽井沢に居させてもらったと思えば了解できる料金だとも考えました。

帰り道、この前通ったとき栗の木が倒されていた場所は、7軒の戸建住宅が建設中でした。
農業を継続するという表示がなくなり、その土地のまわりに旗が多くたっていました。
近々似たような住宅に埋めつくされるのでしょう。

当院のすぐ近くに開店予定のコーヒー店はまだ改装中です。
40代後半の青年は午前7時から午後6時まで営業するといいます。
この街には早朝から人が散歩していると話してくれました。
私は昼休みに散歩するだけなので人通りがどんなものなのか判りません。
また若い人たちが多いとも言っていました。
店には世界に1台しかないエスプレッソコーヒーの器械があるといい見せてくれました。
店内で飲むのと持ち帰りの品があるとのこと。
手頃な料金にするのでしょう。
盛ってくれることを祈るばかりです。

【新緑、山菜のこと】
医大の山岳部のはじめての合宿は《越後 巻機山》でした。
麓のまだ雪の残る台地には、ふきのとうが群生していました。
山菜の代表としてまず《ふきのとう》が頭に浮かびます。
次にスーパーマーケットに並んだ《うど、タラの芽》。
そしてしばらく考えると、会津のそば店においてそばを食しました。
店を出ようとすると主人が《こごみ》を持たせてくれました。
奥さんが昭和村の出身だと話してくれました。
《昭和村》会津の中でも奥深い不便な地です。

それをもらったものの料理法が判りません。
秋田生まれの、私より高齢の給食の女性が湯がいてマヨネーズを添えて出してくれた覚えがあります。
その他、みず、わらび、ぜんまいなどを想い出しました。

巻機山の清水、《鳥甲山》から下山し、トラックの荷台に乗せてもらい通過した秋山郷。
その頃は《秋山郷》という名称は耳にしたことはありませんでした。
《大赤池》《小赤池》という所から《苗場山》に登る様子がNHKテレビに写し出されていました。
女子アナウンサーが出演していました。
《見玉》という大きな発電所がありました。

次の機会に《守門岳》を往復し、次の日《大白川》から《浅草岳》を越えて只見に出ました。
《会津朝日岳》の入口において《吉田 茂総理大臣》が亡くなったとラジオが伝えていました。
秋だった気がします。

それらのいずれの場所も豪雪地帯です。
雪が消え、まっ先に山は山菜におおわれます。
これを腹いっぱい食べたいという願いはいつもあります。

清水も秋山郷も、その後訪れていません。
只見だけは行き続けています。

東武、野岩、会津鉄道直通電車に乗り会津田島へ。
そこから《湯ら里》の送迎車に乗車し只見へ。
この便がなければ、まず只見へは行くことはなかったと思います。
同館の前の前の支配人は50代の男性でした。
郷土料理の《お平》がおいしいと話すと、只見の民宿のものを味わうといいと言い出しました。
当館に泊り、夕食は民宿にお願いするという案を考えていると話してくれました。
しかし、実際には実行されなかったと思います。

それから、その民宿の山菜尽くしの食事とお平を食べたいと考えるようになりました。
しかし、今からその民宿を探すという気持ちにはなれません。

雪の消えた山村の人達の喜びが山菜料理に表れている気がするのです。

会津高原尾瀬口駅から《桧枝岐》へのバスは、以前、午後6時が最終でしたが、今では午後2時になってしまいました。
そのために1日休診にする気にはなれません。
午後6時だったら、午後の特急に乗車すれば間に合いましたが。

駅からバスに乗り途中の”精舎”にて下車し、そば店に入りました。
主人が《森戸の民宿軽井沢》を教えてくれました。

”八総”から”高杖”への上り道の右側に立派な外国製のログハウスがありました。
建設に来ていた外国人がその宿に泊り続けたと聞き、それなら泊まれると判断しました。
女将が60才からはじめたと聞きました。その老夫婦は素朴な、正直な、嘘をつかない人達でした。
私が高校生のとき、中軽井沢の人と接し、感じた想いと一致するものがありました。
それが居心地のよさにつながったのです。
10年近く通いました。
しかし、朝鮮系中国人の嫁が来て、ほとんどキムチ味になってしまい、行くのを止めました。

そして高杖原の《ペンションロマネスク》に宿泊先を変えました。
帝国ホテルの名のある村上 信夫シェフの薫陶を受けたこの宿のオーナーの料理をいただきました。
コンソメスープ、特にこの地の特産の赤かぶのスープの味は忘れられません。
それから季節を問わず、今も泊めてもらっています。

会津高原尾瀬口駅近くの《三滝温泉》にも泊めてもらいました。
高円宮様が宿泊したと写真が掲げられています。
秋田、青森、福島出身の学生が当地の看護学校を卒業し、その御祝としてこの宿に泊めてもらいました。
3人はよく働き手術を中心とした当院の診療の基礎を築いてくれました。

翌日別れ、ひとり会津若松に行き《会津塗》の食器を買ってきました。
帰路、湯野上温泉駅の午後の春の陽ざしは1年に何日もない美しい光景でした。
別の機会に職員10人くらいと春に泊めていただきました。
高齢の女将が取り仕切っていて、息子さんの料理は行き届いた薄味の丁寧なものでした。
そのほか、ひとり、友人と二人、さらに家族と宿泊させてもらいました。

しかし、女将が農機具による事故により亡くなってしまいました。
客も少くなったのでしょう。
息子さんは田島まで出て仕事をしていると聞きます。
再開することがあれば、ぜひ泊らせてもらいたいものです。

いずれの宿も山菜料理はわずかしか出ませんでした。
だからなおさら山菜料理尽くしを味わいたいのです。

 

 

【参考サイト】

珈琲茶房山ぼうし

越後巻機山

山菜:ふきのとう、うど、タラの芽、こごみ

鳥甲山~秋山郷

大赤池、小赤池~苗場山

見玉

守門岳~大白川~浅草岳~只見

会津朝日岳

吉田 茂総理大臣

お平

湯ら里

桧枝岐

森戸の民宿軽井沢

ペンションロマネスク

三滝温泉

会津塗

 

令和5年 4月30日(日)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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