令和5年3月、南 邦弘君と平瀬 徹也先生
【南 邦弘君】
この冬の北海道の厳しさは例年にないものだったのでしょう。
南 邦弘君が3月24日上京するといい、秋に緑士会を開催したばかりですが臨時の同会を開くという連絡が名須川 捷平君からありました。
■令和5年3月24日(金)雨
南君から前日に電話をもらいましたが、本日未だありません。
午後3時に連絡すると、湯島まで来いということでした。
診療を了え向いました。
午後5時前に着き電話したところ、すぐ近くの《シンスケ》という店。
南君が迎えに来てくれました。
静かな店で服部 親詮君がいました。
すでにほぼ席は埋まっていました。
2人は高校から開成に入学して来ました。
南君は札幌、服部君は東京の出身です。
この店の主人は開成の私たちより数年上の卒業ということでした。
よく来る服部君が料理を注文してくれました。
鯛の兜煮など魚料理が中心ですけれども美味しい。
主人がエビスビールのある瓶をすすめてくれました。
確かに味が違いました。
日本酒の店のようですが、日本酒は私には体に合いませんのでビールを続けました。
2人はポルトガルのポルトからスペインのサンチャゴまで聖地230kmを4月20日~5月15日歩くといい、
今日はその打合せということでした。
江戸時代、特に幕末から近代、明治、大正、昭和と、上野は注目すべき場所だったのでしょう。
この店の前は三菱財閥の庭園、すぐ近くに不忍池があります。
私が一番旅したのは会津高原高杖原、田島町、只見町の南会津、次に軽井沢、三番目が北海道です。
60年も昔、
私が属していた山岳部が《日高七ツ沼カール》に夏山合宿しました。
北海道の山ははじめてでした。
続けて道のない《知床岳》へ。
《羅臼》から入山、《テッパンベツ川》を下り、河口から漁船に乗せてもらい《ウトロ》に出ました。
限りなく魚が釣れたこと、《ウトロ》からのバスの車窓からの《斜里岳》の山容を鮮やかに想い出せます。
札幌市北19条東1丁目という彼の住所を今でも記憶しています。
そこに居候を決め何日も過ごさせてもらいました。
お母さんにはすっかり世話になりました。
浪人明けの南君と《利尻山》に登りました。
この夏とうとう50日間北海道にて過ごしてしまいました。
東京医科歯科大教授の久保田 敏郎先生が、札幌にて《産婦人科開成会》を開催してくれました。
南君がすべて段取りをしてくれました。
《小樽》と《余市のウィスキー工場》、《ニセコ》、《後志・シリベシ》、《支笏湖》と車に乗せてもらいめぐりました。
支笏湖に寄ったとき『この湖は暗いんだよなぁ。』という彼の言葉が強く頭に残っています。
羽田から千歳空港へ、そこからそんなに遠くない所に支笏湖があります。
近くに温泉があるらしい。
軽井沢に行くため大宮駅の新幹線のホームに待っていると、隣の線に北海道行の列車が到着します。
このまま乗っていれば北海道に行けると空想してしまいます。
帰ってからインターネットを見たところ、
《シンスケ》は"ミシュランがとり上げた居酒屋"とか、"BGMのない店"とか、"写真は遠慮してもらいたい"などなど見つけました。
ボート部の服部君がよく行き、開成関係者が多く集る店であることを知りました。
【平瀬 徹也先生】
■令和5年3月25日(土)雨のち曇
臨時の緑士会が八丁堀新川《香取鮨》にて午後5時開催されました。
早目に診療を了え出かけ、時間に間に合いました。
すでにほぼ全員集合していました。
やや遅れて平瀬 徹也先生が到着しました。
1人ずつ先生のことなど発言しました。
飯塚 一成君が『先生のおかげで世界史が好きになりずっと勉強しています。』と言いました。
演劇部にいて《俳優 山崎 努さん》と血のつながりがあると聞いていましたが、うまい話し方でした。
岸田 東八君は『先生の力を借り開成を卒業できました。ありがとうございました。』と述べると、一瞬、皆静まり返りました。
学生運動に力を入れ、ある体育教師に目をつけられ、相当ひどい目に遭ったと話してくれました。
まるでかつての教室に居るような気になりました。
彼の父親は北千住にて医院を開業していて、私の父の病院において何人か子供を奥さんが産んでくれていました。
成田 征男君とともに《ミタミ印刷》を開き、私も開業してから40年近く印刷物を依頼しています。
私が『先生は昭和何年生れですか』と尋ねると『昭和8年』と答えてくれました。
すると90歳、私たちより10年上の生れです。
動作がやや不自然なところもありますが、高校時代に接した様子と変りありませんでした。
その体育教師は私のいた山岳部の顧問に関し少し接点がありました。
何か面白くない人でした。
顧問を平瀬先生にお願いしました。
高校3年になる前の3月、《奥秩父雁坂峠》から《甲武信岳》まで歩きました。
森林の中の雪の山小屋を想い出します。
中学1年から一緒の3組の神原 秀興君と宇田川 康夫君、そして先生と行きました。
浪人の夏、2人と北アルプス《笠ヶ岳》に登りました。
《槍ヶ岳、穂高岳》の山並より、なぜか《笠ヶ岳山頂の複数の巨大ケルン群》のことを記憶しています。
それに里までの道の長く遠かったことも想い出します。
先生と東北大学教授をされた宇田川君との間には強いつながりがあった様子です。
先生は2年ほどして開成を去り東京女子大学に転じました。
何年か前に宇田川君と聖蹟桜ヶ丘の御自宅に伺いました。
桜の満開の晴れた日のことでした。
先生と今生の別れといった気持がありましたが、数年して宇田川君が亡くなってしまいました。
その時、《多部 未華子》という女優が卒業生だと教えてくれました。
《万城目 学》という作家の《鹿男あをによし》というテレビドラマに出ていて初出演と聞きました。
眼に特徴のある顔だち。
鹿のぬいぐるみを頭に付け剣道の竹刀を振っていて《あをによし》という言葉が何回も聞こえてきましたが、内容はよく判りませんでした。
《あをによし》は奈良の枕詞だとか。
《 會津 八一》という歌人につながります。
●卒業時53名、物故者13名。
●参加者、先生を含め13名。
【参考サイト】
■湯島《シンスケ》
■日高七ツ沼カール
■知床岳
■テッパンベツ川
■ウトロ
■斜里岳
■利尻山
■産婦人科開成会(開成会)
■小樽
■余市のウィスキー工場
■ニセコ
■後志(シリベシ)
■支笏湖
■八丁堀新川《香取鮨》
■俳優 山崎 努さん
■ミタミ印刷
■奥秩父《雁坂峠》から《甲武信岳》
■槍ヶ岳、穂高岳
■《笠ヶ岳山頂の複数の巨大ケルン群》
■俳優 多部 未華子
■作家 万城回 学 《鹿男あをによし》
■あをによし
■歌人 會津 八一
令和5年 3月31日(金)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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