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平成30年2月、手術なし~開院33年、74歳の誕生日を迎えて仲間と神田神保町に集まり、飲食する。カルロス・ディ・サルリを聴く~

~開院33年、74歳の誕生日を迎えて仲間と神田神保町に集まり、飲食する~
■平成30年2月19日(月)午後6:00。
昭和19年2月生れ、昭和60年2月開業と、それぞれ74歳、開院33年を迎えた。
例によって《揚子江菜館》にて食事、一人が遅れてきて、二人にて始める。
ビール、紹興酒、しゅうまい、初めてギョウザを食す。
三人になり酢豚。何となくお腹いっぱい。

《ミロンガ》行こうという事になる。
二人のうち男性は以前に訪れたことがあり、もう一人の女性は初めてという。
50年以上前と店はほとんど変っていない。
入口の右側に新しく席が出来た。相変わらずアルゼンチン・タンゴのレコードの音が流れている。
すすり泣き、エル・ジョロン(泣き虫)といった表現が一般的です。

ブレンドコーヒーを一杯のむ。おいしい。
男性はウィンナー・コーヒー、女性は何だったか思い出せない。
若い女性店員に昔の話を話しかける。知らない、知らないという返事ばかり。
客は少く、調子にのって『カルロス・ディ・サルリの曲ありますか』と尋ねる。
一冊のリストを持ってきてくれ、目を通すと、10枚以上のレコードの記録があり、適当に1枚を伝える。
始まった。ディ・サルリ節だ。
1962年、キング・レコードとジャケットにある。

~カルロス・ディ・サルリを聴く~
■ディ・サルリはイタリア移民の子、バイアブランカ生れ。
厚木飛行場に降り立ったマッカーサー元帥の有名な写真とそっくりなサングラスの風貌。
何ともいえない哀しいピアノの旋律。

そんなことを考えていたら、日本経済新聞に載った記事を思い出していた。
"昭和62年(1987年)1月21日(水曜日)文化欄。
『男の友情タンゴも沸騰』◇巨匠ディ・サルリ偲び故郷に胸像再建◇
福島 穆(ふくしま あつし=日本電気 中南米第一部長)の記事"です。

開業して2年足らず、切り抜いておいた記事を探してみると簡単に出てきた。
黄ばんだ新聞紙
"私は日本のタンゴ愛好家としてディ・サルリの像が破壊されたままになっているのはまことに残念に思うと話した"とある。
30年前の初稿の原稿を読みなおした。
ピストルで顔面がふきとんでいると勝手に思いこんでいた。部位は書いていない。
"日本のタンゴ・ファンの間で最高の人気を持つ『エル・セニョール・デル・タンゴ』(タンゴの紳士)と言われている。
1903年1月7日生れで、1960年1月12日に亡くなった"とある。

先のレコードは1962年追悼盤となるのでしょうか。
脳腫瘍で亡くなったと聞く。きっと激しい頭痛持ちのピアノ弾き。

あの『哀しさを超えた勇気』とでもいえる感情にどれくらい助けてもらったかー。
開業したてで右も左も判らない、思うようにならない、うまくいかないといった毎日だったと記憶している。

最後に《ロドリゲス・ペニア》が流れてきた。
次の一節が浮かぶ。
『それは私にとっての人生の応援歌に他ならないのです。』

 

【参考サイト】
揚子江菜館

喫茶 ミロンガ

カルロス・ディ・サルリ

『バイア・ブランカ』(カルロス・ディ・サルリ)Tou Tube

【参考】カルロス・ディ・サルディ集(アルバム視聴)

 

平成30年2月28日(水)記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂8001

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