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院長ブログ

平成25年9月、子宮脱手術3例、子宮筋腫手術3例、計6例手術する。特に<子宮脱、膀胱瘤(ぼうこうりゅう)>について。

●平成25年9月、子宮脱手術3例、子宮筋腫手術3例、計6例手術する。

■今月は軽い子宮脱、膀胱瘤3例について記したい。
※①住所 ②年齢、出産回数 ③初診から手術まで ④手術時間など

【症例Ⅰ】

①埼玉県 桶川市
②61歳、2回経産
③3、4年前子宮脱に気付く。平成23年近隣医受診。平成24年6月北里メディカルセンター受診。共に筋肉を付けろと言われ、老人性膣脱の治療受ける。タウン誌の当院の記事広告を見て、平成25年8月29日初診。単鉤鉗子にて子宮膣部を握持し牽引、外陰部より外1cmほど出る。膀胱瘤(+)。9月6日入院、7日手術、17日退院。
④42分、摘出物40g。

【症例Ⅱ】

①茨城県 牛久市
②62歳、3回経産
③平成24年12月入浴時、脱気付く。タウン誌の当院の記事広告見て、平成25年7月10日初診。症例Ⅰと同様、牽引、外陰部まで出る。膀胱瘤(+)。9月6日入院、7日手術、17日退院。
④40分、摘出物50g。

【症例Ⅲ】

①千葉県 我孫子市
②60歳、3回経産
③平成24年『変だな』と思い、同年12月柏市のレディースクリニックにおける市の癌検診時に、膀胱脱の診断。平成25年8月当院紹介され、8月29日初診。症例Ⅰのように診察すると、外陰部まで出る。膀胱瘤(+)。9月13日入院、14日手術、24日退院。
④41分、摘出物70g。

3例とも、脱の程度は軽い。
受診者の言うことを、以前は手術経験も少なくあまり理解できなかった。
症例を重ねるうちに、最近なるほどと思うようになりました。

■最近のこと

平成25年9月28日(土)、29日(日)第36回日本産婦人科手術学会が東京大手町日経ホール&カンファレンスルームにて開催され、29日(日)午前外来終了後、14:10-15:10 ワークショップ『性器脱手術』、15:10-15:50 性器脱手術に出席してきました。
2005年フランスから導入されたTension-free vaginal mesh(TVM)手術は、子宮温存の観点からも性器脱治療の新しい方向性を与えた。しかし、2011年米国食品医薬品局(FDA)から膣式メッシュ手術の重篤な合併症に関するアラートが出され、性器脱に対する手術法を再検するべき時である。
何年か前、何十年か前、あるいは一昔(ひとむかし)前と表現しますか、子宮筋腫を膣式に全摘出することは、ごく普通であったと思われます。 最近はあまり手術になりません。『こんなに大きな筋腫をどうして膣式手術なの』と頭を抱えてしまう事がよくあります。
恩師、辻 啓先生が良くおっしゃておりました。『膣式手術は開業医の手術だ』と。
当院で行っている子宮脱の手術は、従来法と表現されているようです。 私がずっと膣式手術をしてきて想うのですが、子宮脱手術は、ものすごく大きな独立峰の頂点の手術であると思えてなりません。辻先生の教えの通り行えば、全くと言っていいほど再発は起こりません。
学会に出席して、改めてその事を気付かせてもらいました。



平成25年9月30日記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂