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平成25年6月 手術 6例 ~最近のこと~

●平成25年6月 手術 6例 ~最近のこと~

※①住所 ②年齢 ③初診から手術まで ④手術時間

【症例Ⅰ】

①神奈川県相模原市 ②46歳、1回経産 ③平成24年9月相模原市のレディースクリニックにて粘膜下筋腫の診断。リュープリン1回、スペレキュア点鼻液1回行う。平成25年1月近隣病院紹介される。リュープリン1回、Hb12.0g/dl。子宮鏡手術のできる近隣市立病院紹介されるも受診せず、パソコンにて当院知り、5月9日当院受診。子宮鵞卵大、Hb12.0g/dl、膣式手術きわめてやりやすい症例と判断。6月7日入院、8日手術、6月18日退院。④手術時間26分、摘出物90g、子宮に割面入れると子宮底に拇指頭大粘膜下筋腫と判明。本人も色々考え、当院受診し、最良の手術を選択したと考えます。出血量66ml。

【症例Ⅱ】

①茨城県笠間市 ②69歳、1回経産 ③2年前より気持悪い感じあり。平成25年4月ひどくなり子宮が出た。婦人科受診なし。平成24年8月2日〈よみうりタウンニュース〉という、ほぼ茨城全県に入るタウン誌を大切にとっておいて受診したという。平成25年5月29日当院受診、完全子宮脱。6月7日入院、8日手術。23歳卵巣のう腫手術にて開腹しているものの問題なし、術終える。18日退院。④手術時間43分。摘出物70g、出血量54ml。

【症例Ⅲ】

①千葉県柏市 ②73歳、2回経産 ③20年ほど前、近隣医にてペッサリー入れ、5、6年前トイレに落とした。平成25年5月近隣大学病院受診。ペッサリー入れ再診したところ、そのまま様子をみるといわれる。6月5日タウン誌の当院の記事およびパソコンを見て来院。完全脱。42歳に子宮筋腫にて子宮膣上部切断術済。69歳の時、アルツハイマー要介護1といわれる。6月14日入院、15日手術。病気のせいか術後点滴を抜いてしまったり、ベットから落ちバルーン・カテーテルの一部が抜けたりしたものの、問題なく過ごし24日退院。④手術時間31分。摘出物30g、出血量28ml。

【症例Ⅳ】

①千葉県船橋市 ②57歳、2回経産 ③平成25年3月30日子宮がん検診にて近隣医受診、子宮筋腫の診断。手術した方が良い、腹腔鏡手術をすすめられる。7cmといわれる。パソコンにて当院知る。平成25年6月1日当院受診。子宮オレンジ大。膣式手術可とし、6月14日入院、15日手術。膣狭く鈍性に開く。24日退院。④手術時間26分、摘出物200g、出血量170ml。

【症例Ⅴ】

①茨城県牛久市 ②74歳、2回経産 ③1年半前つくば市の病院受診。子宮脱の診断、ペッサリー入れられる。2ヶ月ずつ通院。柏市の女性専門の病院を紹介すると言われる。最近症例が少ないので、平成25年6月22日常陽リビングに記事広告出したところ、すぐ24日に電話あり、26日当院受診。28日入院、29日手術。子宮が1/2ほど出てきてやりやすい例。ペッサリーが永く入っていたため膣に潰癌形成著明。早く手術してよかった。④手術時間36分、摘出物40g、出血量80ml。7月9日退院予定。

【症例Ⅵ】

①埼玉県川口市 ②73歳、3回経産 ③1年前子宮脱気付き、近隣医受診。ペッサリー入れ、2ヵ月ずつ通院するもすぐ抜ける。4ヵ月前、院長より手術をすすめられ、当院知らせてもらう。平成25年6月22日当院受診。28日入院、29日手術。完全子宮脱、やりやすい症例。④手術時間40分、摘出物40g、出血量80ml。7月9日退院予定。

■【症例Ⅰ】及び【症例Ⅳ】から
一番はじめ或いは二番目に診た医師が、なぜ膣式手術をすすめないのか。『まずリュープリンを注射し、次に腹腔鏡手術』という考え方が現在の主流なのでしょうか。また、子宮底が臍高ほどにまで及ぶ筋腫を膣式にと言ってくる受診者を多々みかけます。子宮がん検診は、癌がみつかると同時に筋腫など良性腫瘍が見つかる機会でもあります。思い切って早く手術する決心がつけば、膣式にて子宮を摘ることが可能な例が多いと思います。

■最近のこと
6月10日(月)15:13春日部発、区間快速18:33会津田島着。1ヶ月前に訪れた〈無何有(むかう)の郷せもりな〉にて食事。和泉屋旅館泊。『東京から〈せもりな〉に来て泊まった客は五人目。』とか言っていた。

6月22日(土)〈銀座アスター 御茶ノ水賓館〉にて、第9回産婦人科開成会出席。23名、午後6:30開始。以前から聞こえていましたが、『最近、子宮脱手術メッシュ法は訴訟が多く、どこもやらなくなった』という情報。当院が採用している【辻啓先生の方法】は【従来法】とか言われていますが、結論として一番良い方法と考える次第です。
帰りの電車の中で傘を忘れたことに気付き、電話して、6月25日(火)御茶ノ水同館に行き受け取り、駿河台から神保町へ20、30年ぶりに歩きました。
気になる書籍を求め〈ミロンガ〉にてコーヒーを飲みました。藤沢嵐子の『ママ、恋人がほしいの』『カミニート』『ジーラ・ジーラ』を聴く。何とも言えない情感というかー。うまいなぁと思う。次にアルゼンチンサンバと思える唄。難しいが、抑制のきいた憂鬱な感情がとても良い。

神保町駅から、東武線直通 半蔵門線 久喜行に乗り、春日部のりかえ。
川間駅から医院に向かう途中、携帯電話が鳴る。
患者さんを紹介してくれる先生からの電話。
ありがたいです。


平成25年6月30日記
川間太田産婦人科医院
院長 太田 八千穂

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